神奈川・JICA横浜「よしもと×JICA横浜〜SDGsについて考えはじめた人々〜」

2018年2月4日(日)、神奈川・JICA横浜にてトークショー「よしもと×JICA横浜〜SDGsについて考えはじめた人々〜」が開催され、語り手としてガンバレルーヤが登壇しました。
今回は、JICA横浜よりオファーを頂き、よこはま国際フォーラム2018の一環としてPRムービー「SDGsについて考えはじめた人々」に出演している芸人の中からガンバレルーヤが選ばれ、トークショーが行われました。
2018.02.04
その後、外務省より「SDGsアクションプラン2018」についての概要説明があり、政府が一丸となってSDGsを推進していくことが語られ、また「第1回ジャパンSDGsアワード」についても概要が説明されます。
続いて、SDGs取り組み報告が行われました。

まずは北海道下川町の簑島室長から、持続可能な地域社会の実現に向けた下川町の取り組みが紹介され、続いて、NPO法人しんせい、伊藤園株式会社のそれぞれの取り組みが報告されていきます。
4番目に行われた吉本興業の取り組みを紹介する場面では、羽根田、永井、生沼の3名で報告を致しました。
ガンバレルーヤと一緒にSDGsについて考え理解を深めようという本トークショー。JICAプラザよこはまの高橋文彦さんが司会者として登場し、ガンバレルーヤを呼び込みます。

「SDGsについて知っていますか?」と聞かれ、「もちろん知ってます! 17の目標を掲げていて……、国連でやってるんですよね」(よしこ)、「置いてきぼりにしないんですよね」(まひる)と、だいたい合ってはいるのですが、なんとなく断片的な情報を話すガンバレルーヤの2人に、高橋さんは「だいたい合ってます! なので、今日はガンバレルーヤさんとより深くSDGsについて学びたいと思います」と話しました。

ここでJICA横浜の市民参加協力課・中野貴之さんが登壇し、SDGsについてわかりやすい説明が行われます。さらに、17の目標について詳しく話していくことになり、「17の目標、全部知ってますか?」と聞かれたガンバレルーヤは「知ってますよ!」と自信満々に答えたわりには、何やらキョロキョロと施設内を見回し、展示物の文言を発見したようすのまひるが「貧困をなくそう」と答えたため、その様子にお客さんから笑いが起きます。
中野さんより「貧困をなくそう」は第1の目標として掲げられている大切な目標だという話があったあと、17の目標は3つの分野に分けられるという説明があり、その第一は「環境」であること、その目標は12〜15番目の4つであることが説明されます。

14番目の目標である「海の豊かさを守ろう」について、「私たち、昔、大阪で川掃除のバイトをしていたので、海にはゴミが落ちてないか見ちゃいますね」と話すよしこ。いろんな川の掃除をしたなかでも、特に平野川はゴミだらけだったと話し、その理由を、「どこかのアジアの国の人が多く住んでいるところで、その国では川にモノを捨てる習慣があるらしいんです」と、驚きの理由を明かしていました。

続いて、2つめの分野が「人」であり、17の目標のうち、1〜6番の6項目がこれに該当すると話しました。先ほども出てきた1番目の目標「貧困をなくそう」について、高橋さんより「ガンバレルーヤのお2人は、昨年東京に出てきてこられたばかりで、『貧困』は体験されてますか?」と聞かれ、「最近はバイトをせずにすんでいるとはいっても、やっぱりギリギリではあるので、生活は切り詰めてます。自炊もして、お風呂も2人で入ってます」と話すよしこ。料理はほとんど自分がするといい、「料理、得意なんです」と話すよしこに「あんまりおいしくないんです」とまひるがツッコミを入れます。

また、5番目の目標である「ジェンダー平等を実現しよう」について、「“男芸人”とは言わないですけど、“女芸人”という言葉はありますよね。女芸人と言われるのってどうですか?」と聞かれ、まひるは、「よしもとの劇場も、最近は楽屋が男女別々のところも増えてきたんですけど、以前は男女で楽屋が一緒のことが多かったので、最初は着替えるのが恥ずかしかった」と明かしました。

3つ目の分野は「経済」で、17の目標の中の7〜11番目の目標がそれに該当するという説明があったあと、11番目の「住み続けられるまちづくりを」について、住んでいる街について聞かれたガンバレルーヤ。すると、よしこが「以前、大阪に住んでいた時の話なんですけど……」と、6畳1間に2人で住んでいたころ、ポルターガイストによくあっていたことを明かしました。

17の目標について詳しく知ったあとは、「クイズで学ぶSDGs!!」のコーナーへ。ここではガンバレルーヤにSDGsに関するクイズがいくつか出されるのですが、会場のお客さんも参加してクイズに答え、正解者には、JICA特製の世界のあいさつの言葉入りのオリジナル世界地図がプレゼントされました。

イベントも終盤にさしかかり、感想を聞かれた、まひるは「自分のこれまでの行動を振り返って反省しました。よっちゃんのゴハンがまずいからと言って残さないようにしようって思いました」と話しますが、「あ、でも私が残したゴハンは全部よっちゃんが食べてくれるんですけど」と、捨てているわけではないことを説明し、笑いを誘います。

続いてよしこが「ふだん考えていなかったことを改めて学べました。一人一人が意識して、できることをやらなきゃと思いました」と話すと、続けてまひるも「まずは知ることだな、って思いました。だから、私たちも、今ここにいるみなさんも、身近な人に伝えていかなきゃと思いました」と話します。

ガンバレルーヤの2人の感想に、「感無量です」と話す中野さん。「SDGsって、難しく思われるかもしれませんけど、すぐできることもあるので、もっとみなさんに知ってほしいです」と力説していました。

最後に、JICA横浜内に展示する大きな短冊(フリップ)に、17の目標からひとつを選び、「それを達成するためにどんなことをしていくか」をそれぞれ書くことになりました。

よしこは「全部姿焼き」と書き、「お料理を全部姿焼きにすれば、皮ごと全部食べられてムダがありません!」と主張し、笑いを誘います。まひるは「みんなでお風呂」と書き、「みんなでお風呂に入ったら、ためるお湯の量も少なくてすみますし、お風呂だけじゃなくて、家族みんなでひとつの部屋に集まれば、電気代の節約になるだけでなく、家族の会話も増えると思います」と一石二鳥な行動を提案し、お二人から感心されていました。