SDGsってええやん!-みんなで目指そう持続可能な未来社会・おおさか-

SDGsに向けた社会の関心は急速に高まっており、とりわけ大阪においては「未来社会輝くいのちのデザイン」をテーマに、「持続可能な社会・経済システム」をサブテーマとして、万博の誘致を目指して機運の醸成が期待されています。
大阪府および関経連地球環境・エネルギー委員会において、特に温暖化対策における最大の課題、家庭部門における省エネをテーマとして、より身近なところでSDGsを考える機会として今回のセミナーが開催されましたのでご報告させていただきます。

開催日時:6月30日(土) 13:30~17:30
開催場所:「Billage Osaka」イベントスペース
共催:大阪府地球温暖化防止活動推進センター、関経連
協力:大阪府
対象:関経連会員企業の次世代の社員、大阪府民の学生(大学・大学院・短大・専門学校)
構成:SDGsに取り組む企業からの取組紹介、参加者によるSDGsのカードゲームを体験、その振り返りを通じて、参加者一人ひとりが温暖化防止を通じた大阪の持続可能な社会・経済システムの確立について考える一助としたい。

1.「吉本興業×SDGs~笑いの現場から伝えられること~」 吉本興業株式会社 コーポレートコミュニケーション本部
2.「サステナブル・スマートタウン~エネルギーマネジメントでSDGs~」パナソニック株式会社 ビジネスソリューション本部 CRE事業推進部
3.カードゲームでSDGs体験
4.振り返りワークショップ
2018.06.30
2015年9月、国連本部で持続可能な社会を実現することを目標に採択されたのがSDGs(Sustainable Development Goals)。2030年までに世界が達成するべき17のゴール(目標)から構成されている、このSDGsに吉本興業も昨年1月から取り組んでいます。
12月には「第一回ジャパンSDGsアワード」でパートナーシップ賞を受賞したこと、内閣総理大臣賞を受賞した北海道下川町と吉本興業は7月2日にSDGs推進における連結包括協定を締結すること等、「SDGs」を取り組むことで出会いがあり、その場所を訪ねて、共に考え、そこに笑顔が生まれ、それが広がり続けることを体感している。
「あなたの街に住みますプロジェクト」は、SDGsが採択される前の2011年からスタートしていること、JOMOT CM REPUBLICでは「みらいへつなぐ、じもとのちから。」をテーマに30秒のCMを制作、これは2030年まで続けていく予定であること、今年8月に北海道で行われる「みんわらウィーク」では、ウォーキングイベント「SDGsウォーク2018」が開催されることを発表。
外務省「グローバルフェスタ2017」を始めとして、様々なステークホルダーとの連携イベントを紹介。日本経済新聞社や朝日新聞社のイベントと連携し、SDGsをテーマにコントや大喜利にも挑戦、現在ではSDGsのクレーンゲームや、異なる言語を使用する者同士からうみだされるコミュニケーションから新しいコミュニケーションのカタチを提案する脱出ゲームなどのプランも構想中であることを報告しました。
「サスティナブル・スマートタウン〜SDGs達成に向けたまちづくり〜」として、パナソニック ビジネスソリューション本部CRE事業推進部部長 宮原智彦氏が講演を行いました。パナソニック全体についての説明のあと、ブランドスローガン、目指している姿がSDGsと近しいと解説。そして、SDGsを実践、先取りしているという「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン(SST)」を紹介しました。現地の立地や環境などのほか、「エネルギー」「セキュリティ」「モビリティ」「ウェルネス」「コミュニティ」という5つな主なサービスについて、SDGsの17の目標のうち5つを実践していることなどを説明。そして、次のSSTを行う場所として「ぜひ大阪でやりたい」と話し、来年3月に構想を発表、健康をテーマにした街づくりになることについても語られました。

「カードゲーム2030 SDGs」を、2030 SDGs 公認ファシリテーターの加納隆氏と参加者で行いました。まず、本日のゲームについて説明。TV番組でも取り上げられたことや、2017年度版環境白書のコラムでも紹介されたことが伝えられたあと、まずは各自が自己紹介。そのあと、ゲームの狙いとルール、SDGsについてなどを改めて説明し、ゲームがスタートしました。
今回のゲームは、2030年の世界がどうなっているかシュミレーションするというもの。まず始めに「大いなる富」、「悠々自適(マスターオブライフ)」、「貧困撲滅の聖者」、「環境保護の闘士」、「人間参加の伝道師(人と人とのつながりを大切に)」から人生のゴールを決定。そしてそれぞれがゴールのために、配布物の「お金」「タイムカード(2030年までの有限な時間)」、「プロジェクトカード(経済や普及、消費などあらゆる活動)」を使い、ゲームを進めていきます。会場のホワイトボードには、経済、環境、社会がゲームの状況によって変化する「世界の状況メーター」を掲示。

中間発表では、「経済」は絶好調。しかし環境が「危機」、そして社会は「分裂」という結果になりましたが、後半はすべての状況が好転。ファシリテーターの加納氏は、大阪の参加者たちのコミュニケーション力の高さに目を丸くしていました。

参加者各自がSDGsについて様々に考える機会となった今回のイベント。
SDGsをより広く認知させ、たくさんの人に実行してもらうためのアイデアやヒントに満ちたセミナーとなりました。